おまとめローンとは、どんなローン商品なのか

By: Inchka

銀行や消費者金融のローン商品、「おまとめローン」は、債務者が契約している複数のローンを一つにまとめ、新しいローンとして組み直すものです。具体的に説明しましょう。

A、B、C、3社から、それぞれ「50万円・18%」、「70万円・15%」、「30万円・17%」の条件で借り入れをしているとします。D社とおまとめローン契約を結ぶと、D社はABC社の借入金を合計した額に新たな金利を設定し、たとえば「借入金150万円・金利10%」というローンにします。

このあとは、契約者はD社に対して返済をしていきます。ABC社とは関わる必要はなくなります。複数の金融機関から借り入れをしていると、返済日もばらばらで煩雑になりがちですが、おまとめローンを利用することで返済を一本化でき、管理がしやすくなります。また、おまとめローンではもとよりも低い金利が設定されることが多いですから、返済額もおさえることができます。

これがおまとめローンの仕組みですが、でも、はじめに契約していたABC社は何となく損をしているような気がしませんか。実は、おまとめローンを結ぶと、その時点でD社はABC社の貸付金をすべて完済してしまうのです。そののちに、D社が、いわば肩代わりした分を新規の契約にして債務者に貸し付ける、というのが実際のからくりです。

金融機関にとって一番困るのは貸付金が回収できなくなることですから、未返済になっていた貸付金をD社が弁済してくれるのは、ABC社とっては大歓迎です。そして、D社はというと、10%の金利分が利益になって返ってくることになります。

ちょっと聞くと債務者の救済策のようですが、やっぱり損得で成り立っている商品なのですね。とはいえ、うまく活用すると債務者にとって便利でお得なことに変わりはありません。ただし、新たに設定された金利によっては、トータルの返済額が思ったほど減らない場合もあります。各金融機関に返済した場合の返済額を計算して、おまとめローンでどのくらいの金利であれば返済が楽になるか、大体の目安を持っておくとよいと思います。